昨日、主人の母を認知症検査に連れて行った。結果は『軽度の認知症』と診断され、投薬による治療が始まった。

検査をするきっかけは、共に生活する中で物忘れが非常に増えて来たから。
そのことを、私の保険のお客さまでもあり介護士でもあり、家族の介護の経験もある方に相談したら、お勧めのクリニックを教えていただけた上で
「検査は早めに受けた方がいい」
「包括支援センターに相談しておけば良い」
などのアドバイスをいただいた。

直接私が検査のことを義母に言うのは差し障りがあるので、義父に相談してから伝えた。
受診を受け入れない人も多いと聞くが、すんなり受け入れてくれホッとした。

予約をしてひと月半ほど、ようやく検査を受けれるという日はコロナウィルスの渦中でもあったが、県内の感染者は落ち着いていたのと、完全予約制で患者が何人も重ならないのでキャンセルせず受診した。
クリニックには、義父にも付き合ってもらった。少し和やかな雰囲気で受診した方がいいと思って。

検査は家族が1人居た方が良いとのことで、私も立ち会った。
30点満点中、22点以下は認知症、義母の結果は23点なので、軽い認知症ということだった。

結果がわかり、治療も始まったことも良かったが、今回行って良かったと思ったことが他にたくさんある。
検査の質問のたびに、義母は声を立てて笑って、私の方を見ながら自信なさげに答える姿がなんとも可愛らしかったこと。
「知ってる野菜を何個でもいいので言ってください」
の質問には、たくさんの野菜の名前がスラスラと幾つでも出て来て、カウンセラーにストップかけられるほどだったのには「さすが農家！」と感心してしまったこと。
義父、義母との3人で市街地を車で走るなんて滅多になかったので、街の変わった様子や昔の建物の話をしたり、丁度満開の弘前公園の桜を見れたりしたこと……など…
普段取れてないコミュニケーションが取れたことは私にとっても良かった。

この先介護も必要になってくるだろう未来には、心のふれあいが必要不可欠だなということを感じた日でもあった。