私はものすごい父親っ子だった。
体を使い思いっきり遊んでくれる父だった。
探検をしたり、川で上流からボートで下ったり、誕生日会をキャンプ場で友達を呼んで開いてくれたり、無人島にキャンプに行ったり、夜中に思いつきで布団を積んで旅行に行ったり…

とにかく、子供と一緒に楽しんじゃう！そんな父だった。

当然、私達も近所の子も親戚の子もみんな父が大好きで、みんなまとめてロープを持って探検に行ったりもした。

私は反抗期の時期も、父親が臭いとか嫌いとか口をきかないなどが全くなかった。

恐らく子供は、同じ遊ぶでも、遊んであげる　ではなく一緒に楽しんでくれると本当に楽しくて、心に残るのだろう…
そして、自分も親になり同じ様な事をして、子供と楽しもうと思うようになる…
きっと、うち子供たちも…
今は亡き父の最高の遺伝子が、いつまでもいつまでも引き継がれるだろう…

たった一つの心残りは、父にとても似ている息子を、会わせる事が出来なかった事だ。
きっと、二人は最高に気が合った…
でも、父が亡くなった一年後、一周忌の時期に彼は私達の元にやってきた。
ずっと落ち込んでいる私達の元に…

大事な人を失うショックが大きすぎ、トラウマになってしまった私だが、考え方がまるで変った。
母も自分も家族も友達もお客様も…
いつも居ることが、いつも元気な事が当たり前ではないことを…
だから、一日一日を、一人一人を大切にしながら感謝して生きる様になった…

いつか後悔することが無いように…全力で…