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vol.652 新盆

今年、新盆を迎えました。
初めてのことで何を準備したらよいのやら、でしたが・・・。

新盆(お盆)で準備する「飾り」や「お供え」にはそれぞれ意味があります。
日本文化や歴史に興味がある私は楽しみながら故人のお迎えができました。
ほんの一例ですが・・・。

■新盆だけに使用する飾りに「白紋天」
白い提灯のことですが初めて戻ってくる故人の霊が迷わないように、軒先などに吊るしてお迎えします。

■お供えの「水の子」
蓮の葉を水に浸して、その中に洗った米と賽の目に刻んだキュウリとナスを盛りつけたもの。これは故人のお帰りと一緒に餓鬼道に落ちた無縁仏も連れてきてしまうため、すべての霊をもてなすためのお供えです。心遣いと優しさが感じられますね。

■精霊馬(しょうりょうま)
キュウリとナスのお供えです。キュウリを馬、ナスを牛に見立てて割り箸を4本足にして立てたりします。私はちりめん飾りで準備しました。故人は足の速い馬(キュウリ)に乗って少しでも速く家族のことろに帰ってきてもらうように、牛(ナス)はたくさんの荷物を運べるので、お土産をいっぱい乗せて、ゆっくりあの世へ帰ってもらえるように。
と諸説ある中でもこの意味が私は好きです。

■ほおずきの飾り
これはシンプルです。何に見えますかね?
「自然界の提灯」として華やかにお迎えできるように飾るようです。
素敵です。もう提灯にしか見えません!

こういったことを知れば知るほど、
故人を偲ぶ法事を大切にしたいと思いました。

現代では家族や地域毎ごとに様々な考え方があり法事の在り方もいろいろ。
結局は「お気持ち次第」というのが、現代的な考え方らしく、これも納得です。

ちなみに…漢字では伝わりませんが、私は新盆を「にいぼん」と読みながらこの原稿を書いています。
地域によっては「あらぼん」「しんぼん」と読みます。
千葉県富津市出身の友人との会話では「しんぼん」と「にいぼん」が入り混じりました(笑)。
「しんぼん」は長野県でもそう読まれるようです。
その他、西日本では初盆で「はつぼん」や「ういぼん」と読むそうです。

こういった読み方の違いすらも楽しめる、今日この頃です。

2021.08.18 東京本社 秋山 昇

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