とある日曜日の昼下がりの喫茶店。
今日の気分はコナコーヒー。
ひとり都会の喧騒から逃れ、静かなひと時を楽しんでおります。

「ったくやってらんないよ馬鹿馬鹿しい！」

　　　　　　　（ナニ？・・・・・・ウルサインダケド）

「大体、制度がおかしいっていうんだよ！」

振り返ると50代ぐらいの男性が2人。
面白そうなので少し耳を傾けてみましょう。

「こないださぁ、年金定期便が来たわけよ。でね、今回はちゃんと見たのよ」

　　「へぇ珍しいじゃん、で何がおかしいの？」

「俺さぁ基礎年金満額もらえないらしいのよ。40年間働かないとだめなんだって」

　　「そりゃそうよ。てか、知らなかったの？」

「知らないよ！大体俺はさぁ、浪人までして大学行ったわけよ。一生懸命受験勉強してさ。それがハタチから60歳までの働いた期間って。おかしいでしょ？制度が」

　　「まあね。だったら60歳以降も働けばいいじゃない、雇用延長制度で」

「ほらっ、みんなすぐそう言うわけよ。給料半分で仕事は一緒。年下に嫌味を言われ、俺はごめんだね」

　　「任意加入制度使えばいいじゃん」

「なにそれ？」

　　「簡単に言うと、老齢基礎年金が満額もらえる制度で、満額になる４８０ヶ月まで国民年金保険料を納められる。」

「・・・」

　　「しかも加入期間中に万が一の時は、遺族基礎年金や障害基礎年金ももらえるのよ」

「・・・」

　　「働きたくないけど、年金も多くもらいたい。どうでしょう？お客様にはぴったりのプランかと（笑）」

「ふざけんなよ（笑）それにしても世の中甘くないねぇ。払っても回収できるんだったらそれも選択肢の一つだなぁ」

　　「たぶん個別に大体の損益分岐点出せると思うから、調べてみれば？」

「年金定期便、もっと早く、ちゃんと見とけばよかった・・・。（後悔）」

こんな会話が日本中あちらこちらで・・・。