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vol.454 貴重な発見に思うこと

先週、司馬遼太郎の代表作「竜馬がゆく」最終回と「坂の上の雲」第一回の自筆原稿が
みつかったというニュースが飛び込んできた。
どちらも存在しないと思われていた原稿らしい。

今年の初めには、坂本龍馬が暗殺される5日前に書いたと推定される手紙が見つかっている。
一ヶ月前に大政奉還を成し、書状のなかで「新国家」というコトバを使っている生々しい
手紙である。

これらはともに貴重な発見だ。

もともと小説には興味がなくほとんど読んでこなかった私。

いまから15年前に転機があった。

ある方から「秋山が今より上のレベルになるには、小説を読むといいよ。人間の機微が
分かるから。」とのアドバイスをいただき、最初の著者して薦められたのが司馬遼太郎、氏の
数ある著書の中から最初に読破したのが「竜馬がゆく」、次いで「坂の上の雲」であった。

なぜ司馬遼太郎かというと、小説を読んだことがない人にも癖が少なく平易に描かれていると
いうこと。
また、司馬遼太郎自身が歴史の中に身を置き歴史探訪しながら当時を知る生き残りの方に取材を
することで史実に寄せて描いていることが挙げられる。小説初心者かつフィクションが嫌いな
私にとっては最適な教材であった。

正直なところ「人間の機微」が理解出来たか!?は不明だが、さまざまな分野に興味を持ったこと
は間違いない。

まずは、「京都」。歴史上の表舞台である京都は小説に影響され何度も訪れた。池田屋跡地を
はじめ、坂本龍馬と中岡慎太郎の墓地など数々の名所を訪れた。何度か行っていると派生した
ものに興味が膨らむ。寺社にはじまり竹や苔、枯山水のお庭、町屋の景観、そして日本酒まで。
そう、いま住んでいる家は好きが高じて京都のお家をモチーフにして建てたもの。残念ながら
町屋ではないが黒壁と格子だけは継承している。犬矢来(いぬやらい)を付けるか悩んだことも
あった。小説に登場する場所や人物、歴史や文化までさまざまな書籍から学び知見が深まった。

いまの会社で2年程前に「フォーカス」することを学んだことを思い出した。何かをつくったり
得ようとした時に、あれもこれもと広く手を付けるのではなく、まずはある事1つにフォーカスし
深掘りしていく。すると自然と物事が枝葉のように広がっていくので、その一つひとつに手を付けて
いくのだという。最初から手広くすると、全てが中途半端になるということなのだろう。

私の場合、

「司馬遼太郎の小説」にフォーカス →
枝葉としての「京都・歴史」→
更なる枝葉としての「竹や苔、お庭や町屋、日本酒などなど」
が、フォーカスしたことのいい例だ。

先週、司馬遼太郎の自筆原稿が見付かったニュースに心踊り、記憶が過去にタイムスリップしたことで、
今一度フォーカスすることの重要性を感じている今日この頃である。
2017.06.26 東京本社 秋山 昇

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