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vol.631 日本で「新しい産業」が育ちにくい要因

日本経済を支えている基幹産業は、その多くを古い産業が占めています。自動車や造船、電機、鉄鋼、鉄道といった業種です。言い換えると産業の新陳代謝があまり起こっていない。一方、アメリカ経済をけん引している主要産業はITやバイオ、宇宙開発といった新興産業が目立つ。この差は何を生み出しているのか。

お金(経営資金)に注目してみます。企業は経営に必要な事業資金どこから入手するか?が日本企業とアメリカ企業では大きく異なる。日本企業は主に取引銀行から借り入れをして経営を行っています。銀行は顧客から元本保証でお金を集めている。だから貸出先となる企業やその資金の使い道もリスクの低い相手や用途に限定せざるを得ない。

一方、アメリカの企業は株式公開をして資金を集める。元本保証の資金ではないから企業は新規事業に対してリスクを取れる。ここが決定的に異なる。新しいビジネスに対してお金(リスクマネー)を出資してくれる人がいないと新しい産業が興らない。長い目で見ると新規の成長産業が育たず国が衰退していく。貧富の格差も大きくなる。

Googleの創始者も言っているように、新しい発想を得るには勉強が必要です。日本の社会人は大学を卒業して社会に出てから先進国一勉強しない。アジア太平洋地域に限定しても断トツでビリの常連。しかし、ビリってことは目の前に新しい世界がたくさん残されている!

次回のダイアリーでは最近感じた「勉強の可能性」についてお話したいと思います。

2021.07.15 東京本社 「日本の家計を守る研究会」編集室

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