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vol.536 なぜ勉強をするのか?

人間というのは、本来サボりたい生き物です。楽をしたいのです。そのために文明社会を作りました。さらに楽をしたいので勉強をして高度な文明社会を作り、その積み重ねの上に築かれているのが現代です。

しかし、勉強は実利のためにだけするかというと必ずしもそうではない。他人から求められなくても「好きだからやっている」とか「おもしろいからやっている」と胸を張って言えるようなあり方が大切だと思います。

最近は大学の宣伝文句にも「教養教育」(リベラルアーツ)という言葉が多く目立ちます。「リベラルアーツ」というのは、大学教育における「教養教育」と訳されます。それは日本語の日常用語における「教養」と「教育」を単に組み合わせたものではなく西洋教育史の数千年にわたる伝統に重ねたものです。日本においては、リベラルアーツ教育は東京大学が入学した全学生(1、2年次、駒場キャンパス)に課していることでも広く知られています。

オックスフォード大学の出版局から出ているOxford English Dictionary(世界の英語辞書の元締め的な存在)でLiberalを引いてみると意外なはじまり方をしています。最初に出てくるのが「紳士としてふさわしい」、「自由人としてふさわしい」という説明です。

「自由人」の逆を考えると「実生活に役立つ事だけに興味を持ち、技術や知識の習得に熱心な人」となるでしょうか。読書といえば実用書やビジネス書ばかり、試験に出ないから勉強しない、スキルアップに役立たないから興味がない。今すぐ、もしくは近い将来に「役立つこと」にしか興味を持てないタイプの人達です。

「リベラル」とはこだわりのない、縛りのないことです。実際に役立つことや専門的な分野に絞って学ぶだけでなく、多角的な見地から物事を判断するには専門分野以外の知識や教養が重要なのです。僕自身は人生の中に勉強があるのではなく勉強の中に人生がある、そんな生き方を理想としています。

2020.07.17 東京本社 「日本の家計を守る研究会」編集室

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